脂肪吸引とは

脂肪吸引とは、エステメニューではなく、美容整形手術のひとつです。身体についた皮下脂肪を、「カニューレ」と呼ばれる管などを皮膚に直接刺し、吸引して除去します。手術ですから、一般のエステでは行われず、美容外科クリニックで必ず医師の手で行われる施術です。

カニューレ管による吸引技術は、1977年にフランスの医師が開発しました。当時のカニューレは直径1cmもの太いパイプでした。そして、吸引する技術もまだ進んでいなかったため、大がかりで、かつリスクが高い手術が行われていました。

しかしその後にどんどん優れた医療器具が開発され、医療技術も進歩しました。きわめて安全に、高い効果が期待できるようになりました。

カニューレ法とシリンジ法

カニューレ法では、施術部位の皮膚に小さな穴を切開します。そこからカニューレ管を挿入します。カニューレと電動ポンプをつないで、機械の力で吸い出します。多くのクリニックで行われている一般的な方法です。

シリンジ法といって、注射器の原理で吸い出す方法があります。細いカニューレ管を注射針のように使い、医師の手の加減で細かく丁寧に吸っていきます。機械で吸う場合には無理な力で吸いすぎてしまったり、無用に血管や他の組織を傷つけるリスクが高くなりますが、シリンジ法は注射器内の圧力で吸うため、他の組織を傷つけずに脂肪だけを丁寧に除去することができます。

そのため皮下出血や痛み、腫れなどが大変少なく、術後安全な吸引法として認められています。数mlほどの少量の吸引を重ねて行なうので、細かな体型調整や美しい仕上がりが可能になります。

シリンジ法には高度な技術を要するので、腕のいい医師だけができる施術といえます。そのため日本ではまだあまり普及していませんが、「安全な吸引法」という認識が高まっています。

脂肪吸引の流れ

脂肪吸引は外科手術ですから、きわめて慎重に行なわれます。
手順はクリニックによっても異なりますが、おおよそ以下のような運びになります。

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脂肪を除去したい部位やボディデザインなど希望を伝えます。
そのほか、手術の流れやリスクについても質問します。
痛みや腫れについて、手術痕がどれほど残るのか、手術後に普段通りの生活ができるまでどれほどの期間がかかるのか、アフターケアの大変さ…などなど、疑問や不安をすべて解消してから申し込んでください。

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当日の体調をチェックして手術に適するかどうか判断します。

マーキング
吸引する箇所や範囲をペンでわかりやすく印をつけます。

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部位や範囲によって麻酔方法が異なります。静脈麻酔や全身麻酔などです。

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丁寧に吸引していきます。

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麻酔が覚めて意識がしっかりとするまで十分な休息をとります。
万が一、不調があった場合にそなえ医師・看護師が付いています。
安心してリラックスするため疑問や希望があれば遠慮なく申し出てください。

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吸引箇所に包帯を巻き、サポーターやガードルなどで固定します。
帰宅後も一定期間は続けなければなりません。
手術の効果を高めるには、自宅での過ごし方も重要になるため、指導を受けます。

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他の外科手術を同じように、手術後の検診を定期的に行ないます。
しばらくの間は、痛みや腫れなどのトラブルに悩まされるかもしれないので、電話相談や検診といったアフターサービスの充実したクリニックを選びたいものです。

痛くない、腫れない、怖くない

最も効果的な痩身法である脂肪吸引ですが、これまで、リスクが高いことから敬遠されがちでした。確かに、外科手術であるということから、どうしても身体に負担がかかってしまいます。加えて、手術中の不慮の事故や手術後の体調不良なども問題とされてきました。

技術が進歩した現代においても、医師の技量いかんでは100%安全とは言い切れません。

しかし、高い技術をもって、たくさんの症例を重ねてきた優秀な医師がいることもまた事実です。カニューレ管も改良を重ね、さまざまな太さや長さのものがそろえられるようになりました。部位や深さによって使い分けることで、より効率的な施術を可能にしています。

さらに、シリンジ法の普及によって、身体への負担を最小限に抑えることができるようになり、仕上がりの美しさもさらに進化しました。

高い安全性と確実な効果が実現された今、これまで脂肪吸引についていた「危険」「怖い」というイメージは払拭されていくのではないでしょうか。